わすれなぐさ 本当のすき。

「美佳子ちゃんー!おはよー!」

いつもより、念入りに髪型を整えていたせいで、

美佳子ちゃんよりも遅く学校についてしまった。

「お、おはよう。なに、そのテンション。」

私を見て、目を丸くしている。

「あのね、」

こしょこしょと、美佳子ちゃんに、今日のことを耳打ちする。

「えっ!?まじで!?すごいじゃん!
これで、やっと佐奈も大人の仲間入りだねー」

「へっ?何が?」