慌てて、陸くんのところにいった私。

「えーっと...どうしんたんですか...?」

「これ。昨日置いて帰った」

陸くんが、差し出す手を見ると、私の携帯があった。

昨日は、それどころじゃなくて、携帯がないことにも気づかなかったんだ...

「あっ、ありがとう!」

私がお礼を言うと、

じゃ、と言って行ってしまった。