そして、固まる陸くんと、固まる私。

最初に意識をとりもどしたのは、私で、あまりの恥ずかしさに、慌てることしかできす、
穴!穴!と穴を探す始末。
そして、見つけたカウンターの下という穴に隠れた。

私、何言ったんだろ、こんなところで、大胆になってどうするの...

「あ、あの!忘れてください!今日、初めて会ったのに、告白なんてしちゃってごめんなさい!」

ピクリとも音がしないことに、どきどきしながらも、私は、少し大きな声で言った。

しかし、図書室は、しーんとしていた。

その静かさに、悲しくなって、私から、一粒涙がこぼれた。