わすれなぐさ 本当のすき。

「そうなんだー、けど、うちに弓道部ないから、寂しいね?」

「別に、どうせもう出来ないし」

「へっ?」

あっさりと出てきた返事に困惑した。

もしかして、聞いちゃいけないことだったのかな...けがとか?

「クスッ、嘘だよ。時々、やりに行ってるよ」

陸くんは、すこし微笑むと、私の顔を見た。

もしかして、聞いてはいけないことを言ってしまったのかと思い、ハラハラしていた私は、しばらく固まってしまった。

「ちょっと?」

陸くんが、私の顔をのぞき込んできた。