わすれなぐさ 本当のすき。

私は、その行動にびっくりしながらも、

「いいの?」

のと答えた。

「いいよ、どうせ、暇だし」

「陸くんは、弓道したことあるの?」

あっ!どうしよう、陸くんとか言っちゃったし...

「ん、中学のときやってた」

陸くんは、カウンターに肘をつきながら、本をめくっていた。
しかし、私の陸くん発言は、全く気にもとめず、
返事をした。
あぁ、やっぱり慣れてるんだなと感じた。