わすれなぐさ 本当のすき。

「弓道、興味あるの?」

陸くんが、私の目を見ながら、聞いてきた。

「えっと、なんだか、かっこいいなーって思いまして...」

私は、陸くんを直視できず、すこし視線を外しながら答えた。

「かっこいいか、」

陸くんは、すこしクスッと笑うと、

「じゃ、教えてあげようか?本だけじゃ、わからないでしょ?」

そう言って、陸くんは近くの椅子をカウンターの前に持ってきて、私の前に座った。