「映画楽しかったね〜」
「うん」
「次どこ行く〜?」
「映画はこれで終わりでしょ?」
「なに言ってんの。デートはこっからじゃん!」
「俺、虹穂と周るから冬樹はセツナちゃんとね」
「「は、は〜〜??」」
私と冬樹は同時に叫んだ。
「じゃ後はよろしく!BYE-BYE」
そう言うと同時に虹穂と佳ちゃんは公園に向かって勢いよく走って行った。
「あいつら逃げ足だけは速いな」
「う、うん。せっかくだし私達もどっか行こうか」
「そうだね」
そして私達はデパートのフードコートに向かった。
そしてたこ焼きを買うと食べ始めた。
「美味しいね〜」
「うんっ」
冬樹はしばらくたこ焼きを頬張った後、こんな話をしてきた。
「ねぇ、セツナちゃん佳からなんか聞いてない?」
「なんだろ。教えて」
すると冬樹は顔を真っ赤にして、
「俺は、俺はセツナちゃんの事が好きなんだって佳が言ってて」
「ああその事ね。私も冬樹の事が好きって言ってた……って本気!?」
「まだよく分からないんだ。セツナちゃんは?」
「私もよく分からない。でも佳ちゃんや虹穂が言うってことはそうなんだと思うんだけど、まさか冬樹がそんな事いうなんて」
「俺もビックリした。」
「じゃあ一応両想いということで、付き合ってみますか?」
「あ、はい!」
この時なぜか、冬樹はとても嫌そうな顔をした。