ー五年後。
私は大学を無事に卒業し、陽二君と再会した。
その後結構仲良くなり、ついに結婚することになりました!
最初は冬樹のことが頭から離れなくてとても苦しんだけど、今ではすっかり過去の事になった。
冬樹、私は今日結婚するんだよ。
白いドレスに腕を通しながら冬樹に伝えた。
そしていよいよ入場。
虹穂と佳ちゃんも結婚して、今日も来てくれた。
でも、いないよね。
冬樹は…。
誓いの言葉をしていると、
バンッ。
とドアが勢いよく開く音がした。
ドアの方に振り向くと、
「冬樹っ!」
なんと冬樹が入ってきた。
「セツナ。」
「本物?」
「そうだよ」
会えたっ!
会えたよ冬樹っ!
「お願いしてきたんだ。サンタに」
「どうして?」
「セツナが結婚するって言ったから。おめでとうって言いに来た」
嬉しい。
「セツナ、おめでとう」
嬉しいけど悲しい。
でも喜ばなくっちゃね。
「ありがとう」
そして彼は軽く私を抱きしめると、走り去って行った。
ーさようなら。
カランカランとベルがなる中、私達はフラワーシャワーを浴びながら、一つになった。
冬樹、私はもう悲しまない。

☆*…END☆*:.