あっ!
冬樹だ!
「冬樹〜」
「あっ、セツナ。ありがとう来てくれて。今日はお別れを言いに呼んだんだ」
えっ?
意味わかんないんですけど…。
「実は、俺たちが付き合えるのは今日で最期なんだ」
はいっ?
全く言ってる意味が…。
「もっと詳しく説明するね」
助かります。
「実は、俺はサンタに命令されてセツナの下に行ったんだ。ほらっ、セツナ言ったでしょ。『サンタ様、どうか私にお友達を下さい』ってね」
うん言った。
確かに言ったけど…。
「願いが叶ったんだよ。俺は実在しないけど、こうやっていられるのは、この人の身体を借りているからなんだ」
「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だっ!」
涙が溢れて止まらない。
「そして与えられた時間は一年。まさか恋人になるなんて思ってもみなかったんだけどね」
こんな事って………。
あり得るの?