あたしらは 二人の合図で一気に 階段をかけおりた。 【アイツ】と平井くんは 『なんなんだ?』 と聞かれて 『なんなんでしょう?』 と曖昧な返事をして その場を切り抜けたみたいだった! あたしはいつもはちょっと 生意気に見えていた後輩を ちょっとだけ尊敬し、 守ってくれる優しさが とても頼もしく感じた。