それが俺とモモカとのことだった。
モモカとのことを思い出している俺へ向けて、
「本当はね」
と死神が言ったかと思うと、
「君はその事故で死ぬはずだったんだよ」
と俺の顔を見て微笑んだ。
「そうなのか?」
と俺が聞くと、死神は「うん」と頷いてこう言った。
「でもモモカさんとのことがあるでしょ。だから私がそれを帳消しにしたの。あと痛みも取っておいた。これはサービス」
俺がそれを聞いて黙っていると、死神は続けた。
「君がしようとしていることをモモカさんが知ったのは、モモカさんが死んだあと。お墓の前ですごい泣いた時あったでしょ。その時に分かったんだって。感謝してもしきれないって言ってた。ありがとうって。だから成仏できたの」
「そう、なんだ」
と俺が言うと、死神は、
「じゃあ私はそろそろこれで」
と言ったあとに「はい」と俺にピンク色の封筒を渡してきた。
それを受け取ると、
「良いことはするもんだね。必ず誰か見てるから。ちなみに君が死んだら、また迎えに来るけど、けっこう先になりそうだから安心して。その時にモモカさんに会わせてあげるから」
と言って死神はもと来たように病院の窓ガラスをすり抜けて外まで出て行き、あとはそのまま消え去ってしまった。
それを見ながら、しばらくボーッとしてしまう。
今までのは夢だったのではないかと思ったんだけど、でも俺は実際に死神に渡されて封筒を手にしているから、やはり夢ではないのだろう。
どうしようか迷ったけど、中身が気になったから、俺はすぐに封筒を開けて見てみることにした。
すると一枚だけ手紙が出てきた。
書いてある言葉を見てみると、モモカのだと分かる丸っこい字で、
「私もタケシ君のことが好きでした」
と書かれてあった。
それを見て、思わず俺は涙を流してしまった。
モモカとのことを思い出している俺へ向けて、
「本当はね」
と死神が言ったかと思うと、
「君はその事故で死ぬはずだったんだよ」
と俺の顔を見て微笑んだ。
「そうなのか?」
と俺が聞くと、死神は「うん」と頷いてこう言った。
「でもモモカさんとのことがあるでしょ。だから私がそれを帳消しにしたの。あと痛みも取っておいた。これはサービス」
俺がそれを聞いて黙っていると、死神は続けた。
「君がしようとしていることをモモカさんが知ったのは、モモカさんが死んだあと。お墓の前ですごい泣いた時あったでしょ。その時に分かったんだって。感謝してもしきれないって言ってた。ありがとうって。だから成仏できたの」
「そう、なんだ」
と俺が言うと、死神は、
「じゃあ私はそろそろこれで」
と言ったあとに「はい」と俺にピンク色の封筒を渡してきた。
それを受け取ると、
「良いことはするもんだね。必ず誰か見てるから。ちなみに君が死んだら、また迎えに来るけど、けっこう先になりそうだから安心して。その時にモモカさんに会わせてあげるから」
と言って死神はもと来たように病院の窓ガラスをすり抜けて外まで出て行き、あとはそのまま消え去ってしまった。
それを見ながら、しばらくボーッとしてしまう。
今までのは夢だったのではないかと思ったんだけど、でも俺は実際に死神に渡されて封筒を手にしているから、やはり夢ではないのだろう。
どうしようか迷ったけど、中身が気になったから、俺はすぐに封筒を開けて見てみることにした。
すると一枚だけ手紙が出てきた。
書いてある言葉を見てみると、モモカのだと分かる丸っこい字で、
「私もタケシ君のことが好きでした」
と書かれてあった。
それを見て、思わず俺は涙を流してしまった。

