Dead Love Children

 それからの俺は毎日することもなくダラダラと過ごしていた。

 暇な時は単車に乗って、どこに行く当てもなくバイクをかっ飛ばしたりした。

 でもそれはツーリングが好きだったからというよりも、猛スピードでバイクを飛ばしていると、イヤなことを忘れられるからだった。

 ちなみに、モモカの両親はモモカの葬式を開かなかった。

 正確には参列者をつのらないで、身内だけで葬式をすませていた。

 だから俺はモモカの葬式に参列することができなかった。

 お墓参りだけでもさせてもらおうと思って、モモカの家に行ってみたことがあったんだけど、何とかお墓の場所は教えてもらえたものの、あまり歓迎された空気ではなかったから、すぐに帰ることになった。

 本当は俺はモモカの子ども時代のこととかを色々と聞きたかった。

 それでも噂とは怖いもので、モモカが首吊り自殺をしたということや、遺書にたくさんの「ごめんなさい」という言葉があったことなどが、すぐに町中に広まった。

 それを同級生から聞いた時、俺はモモカをいじめた奴らを何人か殺してやろうかと思った。