君想歌

似た者同士の和泉と吉田は
互いが言葉を交わさずとも
感情を分かることが出来た。


「頼れって言われても。
無理なんですよね……」


吉田の場合は黙って側に居て
手を貸してくれた。


和泉が気づかないうちに
助けられていることも
多かった。

「やっぱり。
居ないと無理なんです」

寂しさを隠しきれずに和泉は
布団に潜った。


「和泉ちゃんにそう思われて
嬉しいと思うわよ。
それってそれが頼るって事だと
気づいてる?」


ミツは布団越しに和泉が
聞いているだろうと尋ねた。


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