君想歌

すっかり日が落ち暗くなった
室内に行灯を灯す。


食事の最中の話の流れで和泉は
ミツと同室で寝ることになって
しまった。


和泉は先に布団を敷くと
また部屋を出た。


赤が似合う、といった言葉を
聞いたのは初めてでは無い。


この髪紐は稔麿が選んだもの。

散々赤なんて似合わないと
突っぱね続けた和泉に稔麿は
似合う、と言い買った。


その時のやり取りは色濃く
和泉は覚えていた。



星の煌めく空を見上げていれば
すっと星が流れる。


「…―――――ように」


消えるまでに願いを口に出せば
叶うと吉田が教えてくれた。


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