君想歌

心太を味わう斎藤に代わり
和泉は分かりやすく教える。

「局長も。副長も。
ほぼ組長格は試衛館出で。
私は京生まれ京育ち。
一くんも試衛館とは余り
深い関わりはないらしいから」


「そうなんですか」


納得したように頷く山野は
食べ終わった斎藤の器を回収し
和泉の膝からも椀を取り上げる。


「隊務はどうするんですか?
和泉さん居ないと組長が
好き勝手しちゃいます」


困ったように苦笑いした山野に
手を合わせる。


「副長命令で。
ミツさんに着いてないと」

だからそれまで頑張って、と
付けたす。


「分かりました」


頷く山野は和泉に向かい
親指をぐっと立てて見せた。

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