君想歌

否定するように忙しく
手を振る山野に口を挟む。

「八十八っちゃんは。
食事の準備とか入隊したてから
良く手伝って貰ってたからね。
だから、上手いのは当たり前」


既に空になった椀を膝に乗せ
言い切った。


「買いかぶりですって!!」

「えー、だって事実だよ?」


そして周りに気を配ることが
得意な山野を自慢に思う。


山野を見上げる和泉の瞳は
嘘を言っていない。


「和泉さんにそう言って貰えたら
嬉しいですけど。
ところで何で和泉さん達だけ
ここに居るんですか?」


他に見えない幹部の姿に山野は
不思議に思っていたらしい。


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