君想歌

*沖田総司*

「総司ーーーー!!」

和泉の怒声が屯所中に響き
思わず団子を喉に詰まらかける。

「いっ今行きますっ!!」

滅多に怒らない和泉に
大声で返事を返すと。

慌てて茶を飲み干した沖田は
部屋の襖も閉めずに走る。


「はい!!何です…わぁぁぁあ!!」
「助けて総司っ」

客間の襖を開けた僕は
驚いて叫ぶ。

だって和泉が!!

抱きついて来たんですよ!!


「あーら。残念」

「姉上、何やってるんですか」


「和泉ちゃんに着物着せてたの」

姉上の手には着物が乗っている。


女物の。


部屋の惨状から察するに

和泉は姉上の手によって
着せ替え人形となったらしい。

「可愛いでしょ?」


姉上の声で後ろに隠れた
和泉を改めて見た。


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