ぜはぜはと上がった息を
整える暇も無い。
近くに転がった木刀を
そのまま後ろに向かって
凪ぎ払う。
「和泉ぃぃぃぃい!!」
振った木刀が和泉の木刀と
力一杯合わさり鈍い音を立てる。
「さっき帰ってきたばっか!!」
日が暮れた道場は真っ暗。
到底、試合をするには
向いてない。
「和泉、久しぶりに殺り合うか?
俺たち」
くくっと笑った土方に和泉は
軽く舌打ちをする。
「最初っからそのつもりかよ。
性格悪ぃな」
着物の上半身だけを脱ぐと
一気に間合いを詰めた。
突然始まった騒ぎに何事かと
幹部が集まってくる。
しかし、やり合う顔を見た途端
溜め息を皆一様に吐いた。
「まったく可哀想だぜ。
和泉ちゃんがよぉ」
永倉が言った言葉に近藤は唸る。
良いように土方の稽古相手、
八つ当たり相手と言うか。
それに和泉がなる。
和泉に土方が剣術を叩き込んだ。
それが原因かもしれない。
「全部引き金になっているのは
総司の悪戯だよな!
土方さんとやり合うとか和泉が可哀想だよ」
ぽりぽりと頭をかく沖田の隣に
藤堂は立つとじとりと目線を
送ってくる。
.
整える暇も無い。
近くに転がった木刀を
そのまま後ろに向かって
凪ぎ払う。
「和泉ぃぃぃぃい!!」
振った木刀が和泉の木刀と
力一杯合わさり鈍い音を立てる。
「さっき帰ってきたばっか!!」
日が暮れた道場は真っ暗。
到底、試合をするには
向いてない。
「和泉、久しぶりに殺り合うか?
俺たち」
くくっと笑った土方に和泉は
軽く舌打ちをする。
「最初っからそのつもりかよ。
性格悪ぃな」
着物の上半身だけを脱ぐと
一気に間合いを詰めた。
突然始まった騒ぎに何事かと
幹部が集まってくる。
しかし、やり合う顔を見た途端
溜め息を皆一様に吐いた。
「まったく可哀想だぜ。
和泉ちゃんがよぉ」
永倉が言った言葉に近藤は唸る。
良いように土方の稽古相手、
八つ当たり相手と言うか。
それに和泉がなる。
和泉に土方が剣術を叩き込んだ。
それが原因かもしれない。
「全部引き金になっているのは
総司の悪戯だよな!
土方さんとやり合うとか和泉が可哀想だよ」
ぽりぽりと頭をかく沖田の隣に
藤堂は立つとじとりと目線を
送ってくる。
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