君想歌

仕事の話しをする場合は
進行中の動作を止めて
和泉は話を聞く。


その和泉に土方が食べるのを
勧めたのは気が紛れるだろう。

そう思ったから。


「総司と平助の阿呆は屯所に
待機させる。
和泉、お前が一番隊を……」

「ごめん、土方。
戦になるなら、今回は無理だ」

会話を遮った事も、内容にも
驚いて。

ぴくりと土方の眉が動く。

和泉は明里の言葉を受けて
背を押された。

大丈夫、土方は。

速さの増している鼓動に
一旦目を閉じ。


「刀、使えない」


正直に事実を、告げた。


小さく笑い混じりに漏らした
和泉に土方は動きを止めた。


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