君想歌

綺麗な簪は大人っぽい和泉が
好みの品物。


先に付いた装飾が手の中で
音をたてる。


包まれていた布には和泉宛の
手紙も同封されていた。


その丁寧に四つ折りにされた
手紙を開く。


以外にも簡素な文面に驚くが
一文字一文字確かめるように
読み進めた。



俺にもしもの事があった時には
後は追わないで。

君が今死ぬのは間違ってるよ。


永遠に君を愛するよ。



「じゃあどうしたら良いのよ」


泣き笑いで和泉は吉田の手紙を
胸の前で握りしめる。


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