君想歌

土方に痛い程、肩を掴まれる。

「………逝けると思った。
後、追えると思ったのに」

「止めろ、それ以上言うな」


土方は自分が何も出来ない事に
唇を噛みしめた。


女の心なんて分かりはしない。

所詮は仲間だけの関係なのだ。


吉田と和泉の深い関係などに
到底及ばぬくらい。


「言ってくれれば楽になる。
組の邪魔にもならない。
要らないなら切り捨てれば
良いでしょ!」


掠れた声で土方に訴える願い。

ただ聞くことしか出来なかった。


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