君想歌

和泉は土方の問い掛けを
真面目に考えだす。

身体の前の羽織を上げ下げする
和泉の行動は笑いを誘う。


「そんなに暑くないよ。
風もあるし」


夜の京の町に吹き込む風は
着物の風通しを良くする。


薄い着物を着る和泉にとっては
苦にならないのだろう。


会話の無いまま、壬生寺まで
回ってきた二人。

境内に足を向けた和泉の後ろを
土方は黙ってついていく。


「土方、何で御咎め無しなの?」

階段に座った和泉は土方に
疑問を口にした。


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