君想歌

黙りこんだ土方に山野は
不思議そうにしている。


だがその視線が土方の後ろを
凝視したまま止まった。

山野の視線を辿って背後を
土方は振り向く。

「何してるんですか?
沖田組長」


「何してんだ総司」


二人の呆れたような声が
見事に重なる。


廊下の影から覗いていたが
山野とばっちり目が会った。


壁に半身を隠した沖田は
舌を出すと山野の隣に座った。


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