君想歌

「知ってんのか?
和泉の怪我が治らない原因」

「俺が知りたいです」


土方の問いに視線を下に向ける。


自然と話が止まり風に揺れる
風鈴の音だけが響く。


吉田という支えを失い
どうして良いのか分からない。

それが和泉の心の中。

どうにかしたいがそれを
和泉が拒否するならば
土方の出る幕は無い。


「おい、まさか」


そこまで考えて土方は
山野の肩を掴む。


「日中寝てんだよな?
うなされてねぇか和泉」

「毎回です。
だから待ってるんです。
うなされたら起こせるように」


山野の答えは土方には
予想が出来ていた。


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