君想歌

吉田の覚悟は相当のもの。

誰にも止められない。


「ったく……知るかよ」


荒々しく部屋を出ていった
高杉の声は震えていた。


「俺の方が泣きたいんだけど」


大きく息を吐き苦笑いする。


死ぬのが怖くないなんて
人形じゃあるまいし。

とてつもない恐怖心は
有り得ない考えまで生み出す。


和泉を殺せば良い、なんて。

後を追って俺も死んで。



「輪廻転生」

「え?」


不意に入口から聞こえた声に
驚き顔を上げた。


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