君想歌

キリが無い敵の数に徐々に
優位だった二人の立場は逆転。


和泉にの表情には疲労が
見え隠れし始めている。


夕方とはいえ残る暑さ。


「……暑っ」


力で圧された和泉は飛び退く。

流れた汗を乱暴に拭い地を蹴る。


腕に力が入らず押し負け
大きく刀を振り下ろす。


しかし寸前で避けられる。




力の違いは素早さで埋めてきた。


うだるような暑さの中では
刻々と体力は削られていく。


和泉が斬り損ねた敵は吉田が
仕留め地に伏せた。


一向に減る気配の見えない敵。

「稔麿関係無いのに。
巻き込んでごめん」

刀を構え直し袖を捲り直す
和泉の頭を癖で撫でかけ止めた。


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