君想歌

乱暴に髪を撫で土方は手を
和泉の手に重ねる。


「吉田はどんな未来にしたいって
言ってたんだ?」


徐々に落ち着きを取り戻すと
前に言っていた事を一言一句
間違えずに伝えた。


「佐幕派も倒幕派も無く。
私と普通に暮らせるような未来。
いずれそうしたいって言ってた」

「そうか」

土方は口を挟まず相槌をうつ。

「でもさ……。
死んじゃったら。どうするの?」

どう日本を変えられると?

和泉は疑問にしか思えない。

吉田の考えが理解出来ない。


すると吉田を否定している様で
ますます胸が締め付けられる。


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