君想歌

黙り込んでしまった和泉の顔を
覗き込む。


「眠くなってきた?」


「きてない」


吉田の着物の袖を握る和泉に
尋ねる。


が、見ても明らか。



眠そうな目をしている彼女を
優しく撫でれば眠ってしまう。

和泉の寝息を聞くうちに吉田も
眠りに落ちてしまった。



それからすぐに。


「あー。ぐっすりですね……」

部屋の様子を見て呆れたように
吉田と共に来ていた悠は言う。


吉田の上に乗って寝る和泉に
離さすまいと吉田は腕を回す。

微笑ましい姿を見て悠は
静かに襖を閉めた。


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