君想歌

吉田にがっちりと捕まれている
腰に回った腕はほどけない。

一晩中繋いでいた手も同様で。


水でも飲もうか、思ったが
この体勢ではどうもならない。

諦めて布団に潜ると吉田は
和泉を引き寄せる。

嫌では無いが多少暑い。


吉田の胸元に顔をくっつけ
目を閉じる。


吉田と過ごす事で一夜を過ごし
何も組の為にはなっていない。
罪悪感は募るが致し方無い。


「和泉……起きた?」


眠たそうな声で吉田は
和泉に聞いた。


「起きてるよ」


和泉の額に吉田の額が合わさる。


「和泉早起き。
昨日明け方まで起きてたのに」


欠伸を噛み殺し吉田は笑う。



.