だが。
襖の向こうに警戒心を露にした
吉田の視線が向けられ。
伸ばされるはずだった手は
和泉の背に回り繋いだ右手は
そのままで畳に倒される。
吉田の身体が和泉の上に乗ると
少し乱暴に唇が合わさった。
同時に襖が開き回りが見えずに
焦る和泉の頭を吉田は優しく
撫でた。
「……吉田殿。
幕府の狗が紛れ込んでいると
噂が流れております」
声からして若い男だろう。
吉田は和泉の唇から僅かに
自分の唇を離す。
「心配ない。
俺が捕まるとでも?」
それだけ冷たく言い放つ。
人が居るのに躊躇い無く
吉田は口づけを再開する。
そればかりで終わらずに
帯に手を掛けられる。
「早く出ていって。
俺の時間を邪魔しないで」
「失礼」
殺気を滲ませた彼の声音に
一言の後に部屋の襖が閉まる。
足早に去っていく男の足音が
聞こえなくなり。
ようやく吉田の身体が退く。
.
襖の向こうに警戒心を露にした
吉田の視線が向けられ。
伸ばされるはずだった手は
和泉の背に回り繋いだ右手は
そのままで畳に倒される。
吉田の身体が和泉の上に乗ると
少し乱暴に唇が合わさった。
同時に襖が開き回りが見えずに
焦る和泉の頭を吉田は優しく
撫でた。
「……吉田殿。
幕府の狗が紛れ込んでいると
噂が流れております」
声からして若い男だろう。
吉田は和泉の唇から僅かに
自分の唇を離す。
「心配ない。
俺が捕まるとでも?」
それだけ冷たく言い放つ。
人が居るのに躊躇い無く
吉田は口づけを再開する。
そればかりで終わらずに
帯に手を掛けられる。
「早く出ていって。
俺の時間を邪魔しないで」
「失礼」
殺気を滲ませた彼の声音に
一言の後に部屋の襖が閉まる。
足早に去っていく男の足音が
聞こえなくなり。
ようやく吉田の身体が退く。
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