君想歌

只でさえ長州は警戒されている。

更には明里に情報を掴ませて
和泉がここに来るように計画。

「危険すぎる行動だと思う」


「分かってたよ。
だから保険は掛けておいた。
簡単に動けないように」

余裕な顔をしている吉田に
和泉は声を大きくする。

「だと言っても今動けば!!」

「もう……分かったから」

吉田を振り返って怒る和泉に
手で口をふさぐ。


「仕方ないじゃんか。
こうでもしないと和泉と俺は
会えないんだから」


吉田の言い分は間違ってない。

だから真っ向から否定は
出来なかった。


「それに和泉。
仮に俺たちの会合に潜るとして
懐刀持ってないよね」

和泉の帯の間に手を入れ懐刀を
確認した吉田は言葉を続けた。


「もう1つ。
和泉が他の男に触られるのは
癪なんだけど」

「それ稔麿の都合……」

真面目な顔で告げた吉田に
突っ込んだ。


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