君想歌

屯所の在る壬生から程近い島原。


目印である島原の赤い大門が
見えてきた。


島原は夜の町。

ここに出入りするのは
和泉たち三人だけ。


「明里」

「山南はん!」

一件の店に入った三人。

三味線を持った一人の女性が
山南に駆け寄る。


「前に話していた和泉さんを
連れてきましたよ。
おまけも付きましたが」

「僕おまけですか!?」

山南の言葉にショボーンと
肩を落とした沖田。


山南は後ろに居た和泉たちを
明里に紹介する。


「明里いいます」

にこりと微笑んだ明里は
三人を部屋へと案内をする。


「山南はん、沖田はん。
和泉はん、ちょっと借りますえ」

「へ?」

後を続こうとした和泉は
明里に手を掴まれる。


「行きましょ。和泉はん」

にこりと微笑まれ断れず
明里に和泉は着いていった。


.