君想歌

「僕は小さい頃から剣術しか
してきませんでしたから」

付け足すように山南さんなら
知ってると思いますよ、と
沖田は提案した。

「そしたら山南さんの所、
行ってくる」


「これが終わってからですよ」


沖田は和泉の包帯を変えながら
苦笑いした。


「はーい」


斎藤の丁寧さには沖田は劣るが
一生懸命してくれる事が伝わる。


「きつめに巻いておきました。
大丈夫ですか?」

「うん。ありがとう総司」


どうせ動き回る和泉に沖田は
少し強く包帯を巻いてくれた。

「ちゃんと頼ってくださいよ」

沖田は言い残して部屋を出た。

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