君想歌

軽く肩を叩かれ目を開く。

開いた襖から外の光が差し込み
もう朝だと告げていた。


いつ寝てしまったのだろうか。

隣で引っくり返り伸びている
センに笑いが漏れた。


「おい。無視すんな」


がしっと頭を掴まれ存在を
思い出す。


「土方?」


仏頂面の土方は右手に持った
文を差し出す。


「お前ぇ宛だ」


文を渡し土方は邪魔した、と
部屋を出ていった。


手の中にねじ込まれた文を
裏返す。


才原悠、と書かれた手紙だ。


土方が直接持ってきたのには
悠の本名が書かれていたからか。


何が書いてあるのかと不思議に
思いながら文を開く。


中から出てきたのは二通。

送り主は悠だが本人からと
もう一名から。


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