君想歌

「ひっ土方副長が和泉さんに
飲ませてください」

お前が飲ませろ、と無言で
ガンを飛ばす土方。

「お前は和泉の小姓じゃねぇか」

んな理不尽な。

山野だってこればっかりは
必死である。


「……一応副長が」


「コイツに触れれば後が怖ぇ」


布団の横で言い争いを始めた
二人。


迷惑ということも忘れ大声で
薬を押し付けあう。


「「いだっ」」


堂々巡りに陥った彼らの頭は
刀で叩かれる。


「……うるさい」


布団に寝たまま刀を手に取り
そのまま加減もせずに振った。

当然近くに居た土方の頭に
威力は集中した。


不覚にも涙目になって和泉を
土方は見下ろす。


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