君想歌

吉田が新撰組の女と関係が深い。


風の噂で長州藩の重役の耳に
入ってしまう。


「俺と離れれば少し落ち着くと
思ったけど」


効果は無く暗殺命令が下された。


「当然、和泉と姉弟関係の悠も
狙われてる」


情報の処理が甘かったと吉田は
唇を噛んだ。


「長州藩側の息が掛かった連中が
数人新撰組に紛れてる」


新撰組を助けようとは微塵も
思わないけど。

和泉を助けるのは絶対だ。


「桂さんが逆に危ないかもって。
幹部は腕が良いけど」


「正攻法で和泉さんを狙う確率が
低くなる」


吉田の言葉に悠が言葉を繋げた。


「さっき届いた文」


吉田が差し出す文を受けとり
開く。


早朝、和泉が狙われた。

それは外部からと思わせる餌。

藩から秘密裏に回された毒が
食事に混ぜられいる。

解毒剤を至急必要とする状況。

簡潔にそう記されていた。
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