君想歌

どうなってんだっ!!と山崎に
土方が怒鳴る。


山野は土方がここまで感情を
露にするのは見たことが無い。
驚きながらも何が出来るという
わけでもない。


邪魔にならないよう部屋の隅で
様子を伺う。


「さっきセンが和泉の膳を
引っくり返したんや」

山崎が和泉に布団を被せながら
土方を見ずに言う。


「あぁっ!?
世間話こんな時にしてる場合か」

「だ、か、ら。
なんや嫌な予感して試しに
舐めてみたんや。
食事に毒が混ぜられとった」

感情を面に出さず冷ややかに
告げた山崎。


山崎が言った言葉に土方は
和泉に視線を移す。

微量でも毒を盛られ続ければ
身体に溜まり続ける。

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