君想歌

「……っ」

ズキンッと痛んだ頭に顔が歪む。


それに被さるように一際酷く
視界が揺れる。


何これ……。


壁に背を預ける彼女の身体が
畳へと倒れた。


「和泉さん!!」

「うるせぇ…って和泉?」


ちょうど入ってきた土方が
怒鳴りかける。


が、畳に倒れた和泉に駆け寄る
山野に言葉は切られる。


「どけっ」


山野の襟首を掴み後ろに飛ばし土方は和泉の身体を起こす。


熱でもあるのかと額に手を
重ねるが寧ろ体温は低い。


手近な場所に布団があるため
土方は和泉を持ち上げる。


浅く呼吸を繰り返す彼女に
眉を寄せる。


「姉ちゃん!?」


いつのまにか山野が山崎を
呼んでおり土方の側に膝を着く。


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