君想歌

日が昇れば目を覚ます私を
世話する山野は早めに起きる。


早朝の一件で山野は飛んで来た。


誰も起きていないと思った矢先
聞こえた原田の怒声。


そうでなくとも、目を覚ましていただろう。


眠りに落ちる前に無理矢理に
引き戻されたせいか。

若干、頭が痛い。


強引に土方に引っ張られて
部屋に放り込まれた。


「和泉さん、昨日寝ました?」

「寝たけど」

訝しげに顔を覗き込む山野。


「顔色、悪いですよ」

「大丈夫」


それ以前に忍の殺気に
気がつけなかった。


原田らが居なかったらと思うと
ぞっとする。


その思考も途中で中断される。

くらりとした目眩に額に手を
当てる。


吉田と会わなくなった数日後。
度々襲う目眩は彼と会わなく
なったからと思っていた。


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