君想歌

「たかがと言ったら不味いが。
奇襲の一つ二つ引っ掛けられて
動揺する奴じゃない。
ましてや取り乱しもしねぇ」


「うん?土方はん。
何が言いたいんや?」


意味が読み取れないのか
眉を寄せて山崎は首を傾げた。


「和泉が読めなかった、って
漏らしたんだよ。
アイツがだぞ?
原田が気づいたのに」



原田が忍の殺気に気づいて。

和泉が気づかなかった。


沖田も藤堂も永倉も一瞬で
気がついたというのに。


「な?おかしかいだろ」


「そんなはず無いわ。
だって屯所内では危機察知能力
ずっと働かせとるんやで?」

山崎の声が驚きからか
大きくなる。


「……あぁ」


溜め息交じりに俺は溜め息を
吐いた。


「取り合えず和泉に聞いてみる。
任務頼むぞ」


山崎の肩を叩き和泉たちが居る
隣室へと向かった。



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