君想歌

夜が開ける前。

和泉は目を覚ます。


物音をたてぬように起き上がり
襖を僅かに開く。

うっすらと明るくなった空から
目をそらした。


結われていない髪を後ろに払い
布団に逆戻りする。


静かすぎる朝は悪くはない。

だが浅い眠りは悪い。


疲れが抜けきっていない身体に
すぐに目蓋が落ちる。


そのまま意識が落ちるかと
思いきや。

外から激しい物音が聞こえ
身を起こした。


「失せろっ!!」


ガキンッと何かを弾く金属音に
枕元の刀を掴む。


その前に飛び起きた沖田が
部屋を飛び出す。



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