君想歌

見間違いでは無かった。

部屋の押し入れの前で布団に
くるまり寝息をたてる沖田の姿。


何も言わずに行動をする彼らに
くすぐったさを感じる。


「総司も?」

藤堂たちに続き沖田までもが
和泉の護衛についている。


珍しい。


命令以外では動かない沖田が
自分の意思でここに来ている。

あどけなさの残る寝顔に
口元が緩む。


「可愛いな」

顔を覗き込んでいると沖田が
薄く目を開いた。


「……和泉…?
…和泉は僕が護りますから。
安心して寝てください……」


沖田の言葉に柔らかい髪を
撫で布団に入った。


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