君想歌

沖田の刀は和泉がもし誰かに
斬られようものならば。

すぐに反撃できる位置にある。


「僕、知ってましたから」

ケラケラと笑う沖田に今度は
和泉が絶句する番だ。


え。

バレてた?


「なんだそれがどーした」


煙管に火をつけた土方も
例外では無かった。


「てっきり祝…ぐはっ」


祝言報告と思っていた土方。



和泉と沖田によって土方の顔は
畳にめり込む。


当分は起きないだろう。


沖田の話によれば長州藩邸に
事件場所が程近いため監察を
使い事細かく和泉の素性を
調べたらしい。


ポカンと口を開けて驚く和泉。


頑張って言った意味、無くない?


「それで。
一人で片つけるつもりか?」


「それは危ない。
瀬戸、お前も狙われている」


うっ……と土方と斎藤の言葉に
続ける言葉が見当たらない。


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