君想歌

憐れ、土方。

眠たい時の沖田を怒らせるのは
ご法度だ。


土方は軽く舌打ちをする。


「さぁ、どうぞ?」

沖田の声に和泉は隠していた
真実を語りだす。


土方や沖田に拾われてから。

親が何故殺されなければ、
ならなかったか。


調べ出すうちに自分の家族が
長州出身であったことも。

加担していたことも知り得た。

次々に露になる和泉の素性に
絶句するしか無い。

沖田以外は。


彼の変わらない態度に
不思議に思う。


「和泉は間者じゃないですよ?」

一瞬の内に抜かれた沖田の刀は
和泉の後ろへ向く。


「あるわけ無いですから。
ね?山崎くん」

「はい」

天井裏から山崎の声がする。



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