君想歌

沖田は怪しい笑いを浮かべて
斎藤を見やる。


「屯所に忍が出入りしていた。
和泉の事を監視している故。
知らせに」


ざわりと周りは騒がしくなる。

「そして長州が血眼になって
探している人物が」

ひらりと胸元から出した紙を
広げて見せる。


「瀬戸和泉と弟の悠です」

「「「はぁぁぁぁあ!?」」」


どういうことだ、詳しく言え!!


和泉の肩を掴んで前後に揺らす
土方の頭に猫が落ちる。

「ぐはっ」

「にゃ」


何時の間にか番犬ならぬ番猫に
なったセンを土方の頭から
引き離す。


「最後まで聞けや、土方」


黒い笑みを浮かべ土方の襟を
掴む沖田。


ビシッと固まった土方は
座布団へと座り直した。


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