君想歌

まだ皆起きていたらしく
和泉は、ほっとする。


幾らなんでも寝ているところを
起こすのは気が引ける。


顔に引っかかれた傷を何ヵ所もつけた土方は全員揃うや否や
聞き出す。


「何か情報か?」

「あぁ……まぁ」


情報と言えば情報だ。


煮え切らない言い方の和泉に
近藤は優しく訊ねた。


「どうかしたのか?」


「ここ最近。
長州はある二人の捜索に
人員を割いているらしいです」

話し出した和泉の話を黙って
聞き入る幹部たち。


「それが最近の長州の動きに
関係があるのか」


少し話しただけで話の中枢に

入り込む土方を沖田が止める。

「土方さん、和泉の話。
最後まで聞きましょ?
その前に斎藤さんは何で
和泉の部屋に行ったんですか?」

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