君想歌

*――――*

「――。
机の上に置いてあった指令書を
何処にやったのですか」


「さぁね。
捨てたんじゃねーのか」

自分は知らないというように
上げられた口角。


「つくづくあの子とは。
似てるところがあるものですね」

「たりめぇだろ。
同じ師に教えを請うたんだから」

「それはそうと。
どうやって彼女達を守ると?」


「ん?考えてねェ」


「猪突猛進は目を瞑ります。
ですが――。
盲進だけは止めてください」


「分かってらァよ」




部屋を出ていった後ろ姿を
見送り深く息を吐いた。


「今の今になって。
彼女たちの存在を消すなど。
今回ばかりは私も動けませんか」



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