君想歌

知らない内に差し込まれた手紙。


こんな場所に差し込まれたのを
今の今まで気が付かなかった?

土方に殺される。

「あはは」

乾いた笑いを漏らしながら
和泉は手紙を開いた。

何処にでもあるような白い紙で
包まれただけの手紙を開く。



当然のように書かれた文字に
徐々に血の気が失われていく。

これは何?





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瀬戸 和泉

瀬戸 悠

上記二人。

長州への反逆者と見なす


至急始末すべし




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屯所の屋根の上。


黒装束を纏った影は闇夜に
溶けた。


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