君想歌

暑くなりつつある気温で
頭の線が絡まっているらしい。

引き返したい衝動を抑え、
足を速めた。


そんな心情を知ってか山崎は
話し掛けようとはしなかった。



「総司ぃぃぃぃい!!!!」


近所迷惑にも程がある。

夜中だというのに土方の怒声が
空気を震わせる。


屯所の門を潜った瞬間、
和泉は耳を塞ぐ。


一体、今度は何をした。


和泉は眉間にシワを寄せる。

関わるつもりはないと踵を反す。


「だぁぁぁあ!!るせぇぇぇえ!!
和泉ぃぃぃぃい!!来やがれ!!」


本気で沈めてやろうか、と
思案して殺気を滲ませる。



こっちは眠いんだ。

まだ報告書もあるというのに。

お呼びが掛かった為、仕方ない。

土方の部屋へ騒ぎの原因を
探りに行くとしよう。


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