君想歌

*沖田総司*

「女の考え事だから……。
そこは無視しといて」

「無理です」

沖田の様に一緒に居る仲間から見たら一目で何かあったと
分かる。


土方さんだって。

僕だって。


笑った和泉の顔が見たいに
決まっている。

「……総司は」

説教でも飛んで来るかと思い
肩を竦めた沖田だが意外にも
予想は外れる。


「好きな人に殺してって
言われたら、どうする?」


「え?」


ポツンと小さな声で呟いた
和泉に思わず聞き返す。

予想外な質問だが答えが頭に
出てくるのにそんなに時間は
掛からなかった。


「無理に決まっていますよ」

和泉を殺せって言われるのと
同じで。

僕は刀を抜けない。


それ以前に。

何で和泉は傷付いた顔を
しているんですか?

僕に話してくださいよ……。



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